ローリスクでソーシャルレンディングを行うには

基本的にソーシャルレンディングはハイリスク

そもそも論として、ソーシャルレンディングは、決して、ローリスクな投資手法ではありません。
インターネット上の情報を見ていると、
「高金利の預金感覚で」ソーシャルレンディング投資をしたい、と考えている人も、少なくないようですが、
預金保証制度によって保護されている、預金商品と、ソーシャルレンディング投資を、並列で考えることは、
まったくもって、ナンセンスです。

ソーシャルレンディング投資において、投資家は、元本割れのリスクを常に負っています。
なぜなら、ソーシャルレンディング事業者は、匿名組合契約において、投資家に対して、元本保証を行わないからです。

この点を、まずはくれぐれも、肝に銘じておく必要があります。

それでも出来るだけ、ローリスクにソーシャルレンディングを行うとしたら…

上掲した内容を理解したうえで、
それでもなお、出来るだけ、リスクを慎重に管理しながら、ソーシャルレンディング投資を行いたい場合、
最低限でも、下記数点には、十分に留意をすべきでしょう。
なお、下記数点に万全に留意したとしても、なお、ソーシャルレンディング投資は、高リスクな投資商品です。
その点は、お忘れなきよう。

事業者選びにこそ慎重に。

ソーシャルレンディング投資において、何より大事なのは、
ファンド選びではなく、事業者選びです。
特にネット掲示板などを見ていると、
ファンド選択に重きを置いた投稿も見られるのですが、
私がおもうに、まずは、ソーシャルレンディング「事業者」選びこそが、肝心です。

理由は簡単。
ソーシャルレンディング事業者が不誠実であれば、そのソーシャルレンディング事業者が作成したファンド概要情報など、いくら読み込んでも、意味がないからです。

まずは、適切なソーシャルレンディング事業者選びから。
この点を、まず、覚えておいてください。

高利回りファンドは見送る。

一般論として、投資の期待利回りと、リスクとは、比例する、といわれています。
では、ソーシャルレンディング投資の場合、その比例は、どのように発生しているのか。
答えはシンプルです。

ソーシャルレンディング事業者が投資家に提示する、期待利回りに、さらに、ソーシャルレンディング事業者の営業者報酬を加算した利率で、
借り手企業はソーシャルレンディング事業者に対して、金利を支払っているのです。

そして、企業の対外信用力が高ければ高いほど、調達金利は、低くなります。
逆に言えば、調達金利が高い企業は、対外信用力がないのです。

すなわち、ソーシャルレンディング事業者が呈示している期待利回りが高いファンドほど、
その借り手企業は、対外信用力が低い、という事になります。

ソーシャルレンディングファンドが円満に満期償還を迎えるためには、
否が応でも、借り手企業が、きちんと、ソーシャルレンディング事業者に対して元利金を返済してくれることが絶対条件です。

この点を、くれぐれも、忘れないようにしてください。