ソーシャルレンディングだけでセミリタイアはできるだろうか。

ソーシャルレンディングだけでセミリタイアは可能か

セミリタイアを夢見る人は、少なくないでしょう。
高い金利で知られる、ソーシャルレンディング。
そんなソーシャルレンディング投資をうまく活用すれば、
セミリタイアも、夢ではないのでは、と考える人も、多くいらっしゃることでしょう。

セミリタイアに必要な資金は。

まず、自分の生活に、毎月どの程度の費用が必要か、慎重に計算してみる必要があります。
理想的なのは、毎月必要な生活費の全てを、金利でカバーすることですよね。
その計算をするためにも、住居費や食費、水道光熱費など、細かいところまで、
自分の毎月の生活費を、まずは一度、計算してみましょう。
家計簿等をきちんとつけたことが無い人は、
これをいい機会に、
家計簿をつけ始めてみると、良いかもしれませんよ。

金利はいくらで考えるか。

次に、想定する期待年利を考えましょう。
ソーシャルレンディング投資の場合、
利回りの高いファンドならば、期待年利が10パーセントを超えるケースもあります。
ただし、そのように高利回りが優先されているファンドの場合、
担保設定などの保全が、いまひとつ、というケースがほとんどです。
平和なセミリタイア生活のためには、
投資の元本が棄損されるようなことは、出来るだけ避けたいですから、
利回り優先ではなく、
利回りを保全効能を、ある程度両立させたようなファンドを中心に、ポートフォリオを組んでいきたいものです。
そのあたりを総合勘案し、まずは、年利5パーセント前後を期待利回りとして設定してみましょう。

それでは、必要な投資元本は、いくらか

たとえば、毎月の必要生活費を、20万円だとしましょう。
また、税金は、一旦、考慮しないこととしましょう。
毎月20万ということは、年間で考えると、240万円です。
予定外の出費もあるでしょうから、きりよく、年間300万円の金利収入を目指す、としましょう。
利回り5パーセントで、年間300万円の金利収入となると、
必要な元本は、6,000万円です。

実際問題として、全元本を5パーセントもの利回りで運用するのは、リスクがある。

ここからは現実問題として、
老後生活のための資金の全額を、ソーシャルレンディング投資に回してしまうことは、
そもそも、賛成できません。
ソーシャルレンディング投資の場合、元本保証が為されているわけではなく、
延滞や、元本棄損のリスクがあるから、です。

ソーシャルレンディング投資の収益だけに期待して、セミリタイア生活を送るのは、いささか、厳しいのでは

上掲してきたような事実を踏まえると、
ソーシャルレンディング投資の収益だけをあてにして、セミリタイア生活を画策するのは、
いささか、リスクが高すぎる、ということとなります。
ほかの収益源と合わせて、もう少し慎重に考えてみるといいでしょう。