ソーシャルレンディングと手数料

ソーシャルレンディングの手数料1:投資口座の開設手数料

ソーシャルレンディング投資をスタートするにあたっては、まずは、好きなソーシャルレンディング事業者に、投資口座を開設する必要があります。
投資口座の開設手続きは、どのソーシャルレンディング事業者の場合も、概ね、オンラインで完結します。
また、ソーシャルレンディング事業者に投資口座を開設するとき、投資家が「手数料」を支払う、というケースは、
少なくとも、私が知る限りでは、ありません。
基本的には、無料で投資口座の開設が行える、と考えてOKです。

ソーシャルレンディングの手数料2:出資申込時の手数料

ソーシャルレンディング事業者に投資口座を開設できたら、
次は、実際に出資を行うファンドを選びます。
気に入ったファンドが見つかれば、そのファンドに対して、出資申込を行います。
出資申込は、イメージ的に、例えばリート商品であれば、投資証券の購入にあたり、「売買手数料を支払う必要があるのでは?」と思う方も、いらっしゃるかもしれません。
しかし、少なくとも、ソーシャルレンディング投資においては、
出資申込の際に、ソーシャルレンディング事業者に対して、売買手数料や、買い付け手数料のようなものを支払う必要は、ありません。

ソーシャルレンディングの手数料3:出資金送金時の振込手数料

ソーシャルレンディング事業者のファンドに出資申込を済ませたら(※1)、そのソーシャルレンディング事業者が指定する銀行口座に、出資する金額を振込送金する必要があります。
この際の銀行振り込み手数料は、投資家の負担となります。
実際にかかる金額は、銀行によって異なりますが、数百円程度、というケースがほとんどです。

なお、ソーシャルレンディング事業者が指定する銀行口座と同じ銀行に口座を持っており、かつ、ネットバンキングを利用して振込を行う場合等は、
振り込み手数料が、結局、無料となるケースも、多くあります。

(※1)預託金制度(デポジット口座制度)を採用しているソーシャルレンディング事業者の場合、出資申込の前に、出資金をあらかじめ送金しておく必要があります。

ソーシャルレンディングの手数料4:運用の手数料

ファンドの運用期間において、ソーシャルレンディング事業者は、自身の「営業者報酬」を徴収しています。
営業者報酬の料率は、ソーシャルレンディング事業者によって、様々ですが、
だいたい、1パーセント台から、高くて5パーセント前後、というケースが多いようです。

ただし、ソーシャルレンディング事業者の徴収する、営業者報酬は、
投資家向けに提示されている期待利回りから、控除されるものでは、ありません。
投資家向けに提示されている期待利回りに、ソーシャルレンディング事業者の営業者報酬料率が加算された金利で、借り手企業が、資金を借りている、という構成です。

ソーシャルレンディングの手数料5:分配手数料

ファンドからの分配金は、
・預託金制度採用業者ならば、ソーシャルレンディング事業者内のデポジット口座に、
・預託金制度非採用業者ならば、投資家の個人の銀行口座に、送金されます。

前者の場合、デポジット口座内の資金を、投資家の個人銀行口座へと引き出したい場合、払い戻し手数料がかかることが一般的です。
払い戻し手数料は、ソーシャルレンディング事業者によってケースバイケースですが、数百円程度の設定となっているケースが多いです。

なお、後者の場合(=預託金制度非採用業者の場合)、分配金を投資家個人の銀行口座へと送金する際の振り込み手数料は、ソーシャルレンディング事業者が負担してくれているケースが多くみられます。