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ソーシャルレンディングファンドの利回りは、事業者によってさまざま。
「ソーシャルレンディング」と一言にいっても、その実際の利回りは、ソーシャルレンディング会社によって、千差万別です。
利回りが高いファンドを集中的に組成しているソーシャルレンディング事業者もあれば、
利回りは低いが、その分、安全性が重視されたファンドの提供を得意としているソーシャルレンディング事業者もあります。
それぞれの特徴を、比較してみましょう。
SBIソーシャルレンディングのファンド利回り
ソーシャルレンディングの場合、
常設型ファンドとして知られる「不動産担保ローン事業者ファンド」の利回りは、5パーセント以下、ということで、
数あるソーシャルレンディングファンドの中では、
比較的、保守的な利回りが呈示されています。
しかし、SBIソーシャルレンディングの提供するその他のファンドの中には、
比較的、利回りの高いファンドも、時折、組成されています。
また、前述の常設型ファンドの場合、
利回りが低い代わりに、不動産担保つき貸付債権への質権設定が為されることが明記されており、
保全、という点では、ある程度、優れたものがあります。
オーナーズブックのファンドの利回り
東証マザーズ上場企業「ロードスターキャピタル株式会社」が運営するソーシャルレンディングサービス「オーナーズブック」の場合においても、
そのファンドの利回りは、
他のソーシャルレンディング事業者のファンドと比較すると、
至極保守的です。
なんといっても、オーナーズブックの場合、
全てのソーシャルレンディングファンドに、国内不動産の担保が設定されている、という特徴があります。
設定されている不動産担保の抵当権の順位や、
貸付総額と担保評価額とのバランス、すなわち、「掛け目」の大小にもよりますが、
保全効能が比較的高いと思われるファンドの場合で、
だいたい、5パーセント前後の利回りが呈示されていることが多いようです。
クラウクレジットのソーシャルレンディングファンドの場合
国際分散投資型ソーシャルレンディング大手として知られるクラウクレジットのファンドの利回りは、
前掲の2つのソーシャルレンディング事業者のファンドの場合と比べて、高い傾向があります。
ただし、クラウクレジットのファンドの場合、原則として、無担保・無保証ファンドがほとんどですので、
保全、という点では、前述の2つのソーシャルレンディング事業者のファンドと比べると、見劣りします。
この点は、忘れてはいけません。