預託金制度とは
投資家が、予め、投資資金を、ソーシャルレンディング事業者が定める預託金口座(デポジット口座)に預け入れしておくのが、預託金制度です。
本記事執筆本日現在、日本国内のソーシャルレンディング事業者の多くが、この預託金制度(デポジット制度)を採用しています。
現実問題として、預託金制度(デポジット制度)を採用していないソーシャルレンディング事業者は、少数派です。
預託金制度の採否で、ソーシャルレンディング投資の流れはどう違うか
預託金制度を採用しているソーシャルレンディング事業者の場合、
投資家は、まず、ソーシャルレンディング事業者の指定する預託金口座に対して、出資金をデポジット(預入)しておきます。
各個別ファンドに出資できるのは、
あくまでも、預託金口座の残高以下の数値です。
例えば、あるファンドに10万円、出資したい、と考えたとして、
その時に、預託金口座の残高が5万円であれば、
10万円の出資は出来ません。
あくまでも、5万円までしか、出資は出来ません。
これに対して、預託金制度(デポジット制度)を採用していない事業者の場合、
ソーシャルレンディング事業者に対して実際の出資金を振り込むのは、
当該ソーシャルレンディングのファンドへの、出資申込が完了してから、です。
ただし、出資申込完了後、ソーシャルレンディング事業者が定める期限までに、出資金を送金しない場合、
出資申込そのものが、キャンセル扱いとなる場合がありますから、注意が必要です。
預託金制度を採用している事業者/採用していない事業者
本記事執筆本日現在、国内の主要ソーシャルレンディング事業者のほとんどは、預託金制度(デポジット制度)を採用しています。
例えば、クラウドクレジットですとか、マネオですとか、オーナーズブックですとか、
そうした事業者は、預託金制度(デポジット制度)を採用しています。
これに対して、国内の主要ソーシャルレンディング事業者のうち、
預託金制度(デポジット制度)を採用していないのは、
SBIソーシャルレンディングくらいです。
SBIソーシャルレンディングは、主要ソーシャルレンディング事業者の中では珍しく、預託金制度(デポジット制度)を採用していません。
このため、SBIソーシャルレンディングの場合、
・まずは、同社のファンドへと、出資したい金額を、出資申込したあとで、
・SBIソーシャルレンディングが定める入金期限までに、出資金を振込送金する形となります。